第二章

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朝起きて、鏡の前で自分を見る とても平気とは言えない顔だ 裕香に家に来てもらって、 メイクをしてもらうことにした。 メイクは嫌いだけど、 この顔を隠せるなら― こんな時だけ頼ってごめんね?裕香… 裕「ねぇ、どうしたの?李桜 悲しいことがあったんなら、 私に言ってよ、話したほうが楽になれるよ? 私達、友達でしょ? 辛いときぐらい・・ 頼ってよ・・」 その言葉を聞いた瞬間、 涙が勝手に溢れてきた 李「ゴメンね… 裕香に言わなくて、 私、哲弥が好き… でも、哲弥に好きな子できたんだって、 それを昨日相談されて 私、応援しなきゃいけないのに、それができないの―」 言っているうちにまた、涙が溢れ出してきそうで 私は目を伏せた。 そんな私を、泣きながら喋る私を優しく抱きしめて 裕香は一緒に泣いてくれた
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