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『行動せずに後悔するより、行動してから後悔する方がずっと楽。』
なぁんて、誰かが言っていたけど、今のボクからしたらどっちも変わらない。
「あ゛ぁ゛ー!!
なんでだぁ?
未練はないはずなのにー…」
どうして、こんなに好きなんだ?
アイツを見ると胸が苦しくなる。
枕に顔を押し付けて叫んだ。
「それは、アンタが馬鹿だからです。」
そんな言葉とともに後頭部に軽い衝撃が襲う。
「何があったか知らないけど、アンタ暗すぎ。
見ててウザイ。」
落ち込んでる人に、通常ではかけないであろう言葉を発している彼女は、幼なじみにしてボクの唯一の理解者。
彼女には、いろいろとお世話になった。だから、とても感謝している。
だけど、いくらなんでも…
「ウザイはヒドい!」
「うっさいアホ。
何で悩んでんのか知らないけど、薫らしくない。
暗すぎウザイ空気が重くなる。」
「……。
なんか、ゴメン。」
「許さない。
で、何で悩んでんの?
この、梨絵様に話してごらんなさい。」
彼女は、どかっと椅子に座った。
なんて、女王様なのだろう…
しかしも、許さないとかサラッと言ったよ。
つか、なぜにボクの部屋にいるんですか…
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