他人で曖昧

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「薫はさ、また翔と付き合いたいとか思ってる?」 「ワカラナーイ。」 「アンタ、喧嘩売ってる?」 「売ってないです。ごめんなさい。 ホントにマジで、まじめに分かんないですよ。」 「ふぅん。」 梨絵は、いまいちわからない表情を浮かべて、椅子から立ち上がった。 「まぁ、いいや。 翔、アンタにフられた理由が分かんないんだって。」 「だって、言ってないもん」 「あっそ… じゃあ、あたし帰るわ。 お元気でねー」 彼女は最後に、理由くらい教えてあげたら?と意味深な言葉と笑顔を残して去っていった。 いったい、ボクにどうしろというんだ。
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