220人が本棚に入れています
本棚に追加
「薫はさ、また翔と付き合いたいとか思ってる?」
「ワカラナーイ。」
「アンタ、喧嘩売ってる?」
「売ってないです。ごめんなさい。
ホントにマジで、まじめに分かんないですよ。」
「ふぅん。」
梨絵は、いまいちわからない表情を浮かべて、椅子から立ち上がった。
「まぁ、いいや。
翔、アンタにフられた理由が分かんないんだって。」
「だって、言ってないもん」
「あっそ…
じゃあ、あたし帰るわ。
お元気でねー」
彼女は最後に、理由くらい教えてあげたら?と意味深な言葉と笑顔を残して去っていった。
いったい、ボクにどうしろというんだ。
最初のコメントを投稿しよう!