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それからというもの、俺と咲羅は毎日遊んだ
学校があったって、空き地で待っていると必ず咲羅が来てくれる
そうて日が暮れるまで遊ぶ
これが日課になってきたころのある日の朝
親父がいきなり
「いやぁ大儲けしちゃったから都会で暮らそう
そうだな、1週間後に引っ越そうか」
なんていいやがった
どんな手を使ったのか知らないがかなりの大金を手に入れ、会社をつくるために都会にいくんだとか…
俺は行きたくなかったけど、小学生が一人暮らしなんてできるはずがないため行かざるをえなかった
悲しいけど、咲羅とのお別れだった
事情を咲羅に説明すると、咲羅はいままでに見たこともないような悲しい顔をして嫌がった
(…と思う、だってなにも言わないんだもん)
そして最後に咲羅が一言だけ喋った
「…またいつか…遊ぼうね?」
…上目づかい&ちょっと涙目コンボに小学生ながら萌えてしまった
「もe…じゃない!おぅ、必ずだ
約束な」
指切りげんまんをして俺は田舎を去っていった
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