序章

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翌日―――。 「おはよう少年!青春してるか!?」 登校中、百鬼夜行の後ろからシザ子が話しかけた。 「お前なぁ…朝からテンション高過ぎ。」 「いいじゃん!若いんだし!元気余ってるんだもん!」 「…そんなら……させろよ…一回くらい。」 「……? ………! ……バーカ。」 「いや、一回だけ」 「怒るよ?」 「ごめんなさい」 幼なじみの二人にとって、こういったやりとりは日常的だった。 実際、シザ子は校内でも一番といっていいほどの美人。 それに加えての明るい性格で男女問わず人気があった。 そんなシザ子に対してそっけない態度をとれるのは、幼なじみの百鬼夜行だけである。
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