旅立ち

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別れの朝がやってきた。 「行くんだな。記憶……見つかるといいな。」 「あぁ。今まで世話になったな。」 こうしてディーノとアクトは別れた。 「さてと……リカール城に行ってみっか。」 リカール城に行くにはリカールの山道という山賊が溢れる場所を通らなければいけない。 「おい……次のターゲットはあの剣士にしねぇか。」 「そうだな。あいつなら金をたんまり奪えそうだな。」 「おれら兄弟の力をみしてやんぜ!!」 そう言ってふたりは岩陰へと姿を隠した。 「ザッザッ………」 ディーノが山道を歩いているなか、何かがよりそって来る…… 「誰だ……そこにいるのは分かっている。さっさと出てこい!!」 すると鋭い目をした山賊がぬっと現れた 「ヒャハハハ。有り金おいてきなぁ。さもないと死ぬぜぇぇぇ」 山賊は腰にさしていたナイフを取り叫んだ。 「残念だな……死ぬのはお前だ」 ディーノは剣を構えた。 「ハッハッハ!!間抜けなやつだぁ。おとなしくすればよかったことを思い知らせてやるぜ!!」
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