RING

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リカールの山道は風が吹き始め、辺りは妙な雰囲気に包まれていた。 「リカール城はまだかよ。」 ディーノはぼやいた。 しばらく歩くと前方に二つの黒い影が見えてきた 「嫌な予感が……もう山賊は勘弁してくれよ。」 二つは徐々に正体を表した。一人は身長150くらいの小柄な男。もう一人は185くらいで小柄な男とは正反対の大柄な男だった。 「おい……まさか山賊とかじゃないだろな?勘弁してくれ。」 「フハハハ!!おれらは山賊じゃない。山賊たちの頭だぜぇ!!」 「残念ながら、おれらフウ、ライでテメーを殺してやるぜ」 ディーノに怒りがみち溢れてきた 「あの……なんというか、消えてくれ。なにが山賊の頭だ……聞いてないからな このチビとデクの棒が」 ディーノはいつになくご立腹だった。 「兄貴。なんかこいつメッチャ怒ってるぞ」 「ふん、かまわん!!粉微塵にしてくれるわ!!」 ライは持っていた剣をかまえた。 フウも両手のダガーを持ってかまえた。 「ハァ。」 ディーノも仕方なく剣をかまえる。
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