同じ人間

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同じ人間

その年の冬…平日に大雪が降った。 学活の時間とくにやることがなかったためクラスで雪合戦をやった。 雪玉が飛びかう…。私は一人教室に戻ろうとしていた。 玄関に入ろうとしたその時だった。 雪玉を至近距離で投げられた。 投げたクラスメートはそのまま走りさっていった。 なぜかかなりの衝撃と痛みがある。あたったところに手をやると血がにじんでいる。 雪玉を見ると中に石が入っていた。 私は血がにじんでいるところを押さえその場に座りこんでしまった。 私がそんなことになっているとは投げた人以外誰も気づいてはいない…そう思った。   S君がふいに私のほうを見るなり雪合戦を中断して私のところへ走ってきた。 私が少し出血しているのを見るなり慌てて下駄箱に私を連れていき自分の靴を上履きに履き替えてから私の上履きを私のそばに持ってきた。 私は黙って履き替える。
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