藁半紙

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「ねぇ宏樹は普段本とか読むの?」 美紀が何気なく聞いてくる。 「読まないなぁ。マンガならよく読むけどね」 「ふーん…意外だね」 「意外ってなんだよ」 宏樹は笑いながら答える。 「ここの列なんか面白そうだな」 宏樹が入って行ったのは怖い話の本などが置いてある列だった。 「私も怖い話とかめっちゃ好き!」 美紀はそういうと無邪気に眺め始めた。 (本当に好きだよなぁ…) 「なぁここはこうでいいんだよな?」 「うん!大輝はやれば出来るじゃん!」 「当たり前だろ!まぁ静香の教え方も学校の先公より上手いからな。そのせいかも。ありがとな!静香!」 静香は照れながら下を向く。 「さてと勉強も一段落したし。宏樹と美紀のとこ行こうぜ!」 「うん!でもどこにいるのかな?図書館だから携帯使えないし…」 「大丈夫!美紀の事だから大体予想はつく…」
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