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「宏樹を見つけて早くアイツを封印しろ!大丈夫!お前らならできる!」
「大輝…」
迷ってる暇などなかった…
ついに姿が見えたのだ。
血だらけのシャツにスカート。
肩まで伸びた長い髪…大きくギョロっした目。
不気味にニヤッと笑う裂けた大きな口。
首は右に傾いており、不気味な笑顔でニヤニヤしならがらゆっくりと近付いてきた。
「静香!行くわよ…」
「美紀…」
「いいから!」
そう言うと美紀は静香の手を引き…走り出した。
「大輝!死んだら許さないからね…」
「ふんっ!お前に殺されるまで死なねぇよ…」
二人の姿は暗闇に消えていった。
「ふーぅ…これであの二人は大丈夫だ…」
大輝の目の前には確かに迫ってくる死神がいた。
『こっくりさん』という死神が…
「さーてと…」
軽く屈伸をしたりして体をほぐす。
「タダじゃ死なねぇぞ!」
大輝は走り出した。
『こっくりさん』に向かって走り出したのだ。
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