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美紀と静香は二階の一番奥にある教室の前までやってきた。
「二階はこの教室で最後ね…」
ゆっくりと教室のドアを開けた。
そして懐中電灯で辺りを照らす。
黒板があり、机も綺麗に並んでた。
他の教室と何も変わらない。ある物を除いては…
「美紀…あれ…」
静香がある机を懐中電灯で照らした。
目を向けるとそこには紙が置いてあった。
ゆっくり近付く二人。
ほこりを被り、なんて書いてあるのかわからない。
ほこりを払い懐中電灯で照らしよく見てみる。
「これは…」
その紙には遺書らしいものが書かれていた。
《もうすぐ殺される…
私が何をしたって言うの…
みんな自分は助かろうとして私を殺そうとする。
許さない…
みんなを許さない…
あの少女の言った通りだ。
あの少女だけが私の味方。
復讐してやる…
みんな殺してやる…
私だけが生き残る。
あの少女が呼んでる…
行かなくちゃ…》
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