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「これって…」
「多分こっくりさんを呼び出してしまった人が書いたんだよ…」
「なんか悲しいね…」
二人はしばらくその紙を見つめた。
「あなたも来る?」
「なに?静香。」
「えっ?私じゃないよ。美紀でしょ?」
「私じゃないわよ…」
「じゃあ誰よ…」
声が聞こえた。
二人は後ろを振り返る。
しかし誰もいない。
辺りを懐中電灯で照らすが変わった様子はない。
「なんなのよ!今の声は!」
「でもどこかで聞いた事あるような…」
「ちょっと変な事言わないでよ…」
「でも…」
「あなたも…来る?…私と…ねぇ…魂…ちょうだい…」
「!!」
声は上から聞こえた。
二人は教室の天井を見上げた。
「きゃぁぁああ!!」
そこにはいるはずのないアイツがいた。
天井に張り付いてニタァ~と笑いこっちを見てた。
『こっくりさん』だ。
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