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「宏樹…大輝…」
二人は下を向いたまま壁にもたれ、もはや何をする事も出来なかった。
『こっくりさん』が二人の胸めがけて腕を伸ばす。
「ありがとう。」
二人は目を閉じ、目の前のモノを受け止めた。
『死』というモノを…
やがて暖かい温もりが包み込む。
「まだ諦めるには早いんじゃね?お二人さん。」
「!?」
「ったく情けねぇな…お前は俺を殺すんだろうが!お前が先に死んでどうするんだよ!」
「なんで!?」
ゆっくりと目を開ける二人。
眩しい光に包まれる。
その光の中には二人がいた。
美紀と静香の目には、しっかりと映ったのだ。
死んだはずの二人が…
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