希望

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旧校舎を出るため教室から廊下に出た。 歩きながら落ち着きを取り戻した美紀と静香。 「もう宏樹!何やってたのよ!」 「悪い悪い。ちょっとな。」 「ちょっとじゃないわよ!大輝は大輝で!こっくりさんを食い止めるとか言っといて…ホントに死んだと思ったんだからね!」 「あん時はマジで死にそうだったんだけどよ。寸前の所で宏樹が助けてくれてさ。」 「でもどうやって私達を助けたの?」 「あぁこれだよ、これ。」 宏樹はポケットから10円玉を取り出した。 「こいつに俺は旧校舎に呼び出されてさ。気が付いたらある教室にいてよ。そこで色々とな。」 「色々ってなんだよ?」 大輝が聞いてくる。 「まぁ後で話すわ。とりあえず今はさっさと校舎裏に行こうぜ!」 「あんたね!あんたのせいでこんな目にあったんだからね!」 「ごめんな。その代わりしばらくはこっくりさんを食い止める事が出来ると思うぜ。」 四人は旧校舎を出た。 振り返るとそこには古い木造の校舎があるだけだった。 今までの出来事が嘘のように… 四人は校舎裏へと回った。
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