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悟りを開いた全ての者へ
文句を言われる骨抜きで幼稚な奴でいるほうがまだ良いと思ってるベテラン能無し男の立場からこれを書いている。
内容は、そんなに難しくないはずだ。
いわば、独立いうことと君たちのコミュニティに受け入れられることに絡む倫理というのだろうか、それに出会って以来、長年に渡って得てきたパンク・ロック入門講座の警告は、どれも紛れもない真実だと判明した。
音楽を聴いたり創り出したり、何かを書いたり読んだりすることに伴うべき興奮を、俺はもう随分と長い間、感じられずにいるんだ。
それが自分としては言葉にならないほど後ろめたい。
例えば、みんなでバックステージにいて、ライトが消えて、聴衆の熱狂が聞こえてきても、俺にはフレディ・マーキュリーが味わっていたような感動が襲ってこない。
彼は、聴衆の愛と崇拝ぶりを愛してやまなかったのに。それが羨ましくてたまらなかった。
要するに何が言いたいかというと、俺には騙せないんだ。誰をも騙せない。
だってそんなの自分にもみんなにもフェアじゃないだろ。
この思いをごまかして、あたかも自分が100%楽しんでるかのようなフリをして、人々をしらけさせるほど酷い犯罪はないさ。
たまに思うよ。ステージにでる直前にタイムカードを押した方が良いんじゃないかって。
感謝しようと、でき得る限りの努力はしたんだよ。
実際に感謝してるんだ。信じてくれ。でも、それだけじゃ駄目なんだよ。俺が、そして俺たちが大勢の人たちに影響を与えて楽しませてきたことに感謝はしてるよ。
でも、きっと俺は、失ってみないと、それに対して感謝出来ないようなナルシストってやつなんだろうね。
神経質なんだな。もう少し鈍くならないと、子供の頃のような熱意を取り戻せないのさ。
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