*苺味

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「‥‥怜、あれはないよ」 楮仔が教室へ戻ったあと、不満そうに雪が言う。 分かってる。言い過ぎた。 「‥‥しょうがないだろ。」 可愛いだの思ってても言えるわけがない。 「しょうがなくないね。楮仔ちゃんは彼女なんでしょ? 怜、可愛いとかいってあげたことないでしょ?」 「‥‥ない。」 「‥‥‥はぁ」 ため息をつく雪。 てか何で俺が雪に説教されてるんだ、、、 「楮仔ちゃん、本当に可愛くなったよ。‥‥多分、敦史って奴も好きなんだろ?」 「‥‥可愛いくなったことなんて言わなくても分かってる。」 「何でそれを楮仔ちゃんの前で言ってあげないのー!」 馬鹿、言えるか。 楮仔は本当に可愛くなった。 化粧も俺の為に頑張ってくれてるのは知ってる。 ただ‥‥‥‥ 「‥‥だよ。」 「え?」 「‥‥焦るんだよ、可愛くなりすぎて。」 アイツばかりどんどん可愛いくなって俺何か置いていつか別の奴にさらわれていくんじゃないかって。 「俺がアイツの事を一番みていたんだ。誰に言われなくても可愛くなったこと位分かってる。」
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