*苺味

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敦史は何もいわずに帰っていった。 「先輩‥‥‥」 「‥‥‥帰るぞ。」 「えっ、ッわぁ!」 ずかずかと早足で進む先輩。 は、速い‥‥‥! 「危ないからあんまアイツには近づくなよ。」 「あ、はい‥」 アイツって敦史のことだよね?? 「‥‥」 ふと思い出すさっきの言葉。 中2から‥‥、全く気づかなかったなぁ、、、 ‥‥今のわたしには何が出来るのかな 「‥‥先輩、少し待って下さい」 「‥‥‥アイツの所へ行くのか‥?」 こくりと頷く。 「わたし‥まだちゃんと敦史に返事してないんです。 中2から好きでいてくれたなんて知らなかった。‥‥ちゃんと、わたしの言葉で伝えたいんです!」 敦史の気持ちには答えられないけど、 それでもちゃんと今の自分の気持ちを伝えなくちゃいけない気がしたんだ。 黙る先輩。そりゃそうだよね‥‥ 「教室で待ってる。」 「はい、絶対にすぐ行きますから!」 「あぁ‥‥‥信じてる。」 優しく微笑みながら先輩は教室へ戻っていった。 「‥‥行かなきゃ」 わたしは急いで向かった。 敦史の所へ‥‥‥
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