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―――――――――――――――‥‥
速足で階段を上りながら先輩のいる教室へ向かうわたし
少しでも早く先輩に会いたい
それに、先輩も少しは心配してくれてるハズだから安心させてあげたい‥‥
しかしその考えと同時にピタリと止まるわたしの足
―――――先輩がわたしのことで不安になることなんてあるの――――?
「走っても歩いても同じか‥‥‥」
何を自惚れているんだろうわたし、、、
先輩が心配するわけないのに、自分の願望とごっちゃになるなんて‥‥‥
ガラガラッ
「‥‥先輩?」
机に肘をのせながら顔を俯かせたままの先輩に声をかける
先輩はわたしの方を振り向くと何だかホッとしたような顔を浮かべた
‥‥‥またわたしの気のせいかな?
「楮仔‥‥。」
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