*苺味

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「‥‥焼きもち‥?」 先輩に聞こえないくらい小さく言ったハズなのに先輩は聞き取っていたらしく、先程より一層強く抱きしめる 「‥あぁ、焼きもちだよ。‥‥‥悪いか?」 悪い?? 好きな人に焼きもちをやかれて嫌な人なんていない だって、、、わたしの事を好きって証拠でしょ‥‥? "すき"と言葉にされない分、先輩が焼きもちをやいてくれることはわたしの 不安を取り除いてくれるものだった 「‥‥‥ッ」 「楮仔‥?―――泣いてるのか‥?」 少し心配そうに話しかける先輩 泣いてませんよ、 泣きそうになってるだけですから、 わたしは先輩に気づかれない様に、顔を胸辺りに刷り寄せながら ふるふると頭を横に振った 「可愛い。焦る。苛々する。」 「へっ‥‥‥?」 わたしを抱き締めたまま突然喋りだす先輩 焦る?? 苛々する?? 可愛い‥??
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