*苺味

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―――――――――――――――――― ―――――‥‥ 帰り道。 先輩が差し出してくれた手に自分の手を重ねて歩く 「‥あのさ」 「どうしたんですか?」 少し様子がおかしい先輩 眉間に皺を寄せながら何故だか言いづらそうな顔をしている 「アイツ‥‥。」 「あいつ‥‥敦史ですか?」 「‥ソレ。」 わたしが"敦史"と言った瞬間、一瞬ムスッとした先輩 これも焼きもちって勝手に解釈させてもらおう 「元彼なのか?」 「‥‥はぃ?」 敦史が元彼‥‥?? 「先輩、わたしを見て分かりませんか?」 「‥何が。」 「わたし、スーパー平凡人ですよ? 彼氏なんて出来るわけないじゃないですか!」 ‥‥全く。悪気は無いのかも知れないけど、先輩が言うと嫌味に聞こえますよそれ??
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