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再びガチャリとドアの開く音が。
今度は本当に太朗のようだ。
「親御さんいなかったんだが1人で帰れるか‥‥って鈴凪?どうした珍しいな」
怜先輩に驚く太朗。
確かに先輩が保健室にくるなんて滅多にないからね。
「‥いや、こいつの様子を見に来ただけです。」
「‥‥お前ら、付き合ってんのか‥??」
太朗の言葉にドキリとするわたし。
先輩と付き合ってるのがバレちゃうよ!
「へぇー鈴凪が高宮をなぁ~‥‥」
ニヤニヤと先輩とわたしを交互に見る太朗。
「太朗、言いふらしたりしないでよ?」
「先生を呼び捨てにする奴に命令されたくねえよバーカ。
鈴凪と付き合ってるんだから自慢すりゃいいじゃねえか?」
「先輩に迷惑かけちゃうでしょ馬鹿!いいから黙っててよね?」
こんな平凡なわたしが相手だなんて知ったら先輩の評価が下がっちゃうかも知れないじゃない!
先輩がブス専だなんて噂になったら‥‥!
それに、騒がれるの先輩は嫌いだもんね。
「ふ~ん‥‥鈴凪も苦労してんなぁ?」
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