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当たり前だろう、今まで見てきた中で、
こんなにペラペラと喋っている
「人」以外の動物なんてあまり見ないのだから。
「お前、俺を変な奴だと思ってないか?」
いかにも、の事を指摘されたので、
渡はただ黙っているだけだった。
「ま、人の考えだから仕方ないがな、
聞いてないと思うが、俺の名は…
『カーボル』とでも呼んでくれ」
完全にマイペースな
『カーボル』という謎の物体だが、
不思議にも渡はそのペースについてきていた。
「俺は杉本渡って言うんだ、よろしくな」
「杉本渡か…せっかくだから、
今日はお前ん家に泊まらせてくれや」
「あぁ、いいぜ」
…あれ?と思った方もいるであろう。
渡はカーボルの策略にハマったのである。
それも疑い一つもせずにだ。
この謎の物体、見た目の割に賢い奴である。
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