渡、紫玉に出会う。

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「まぁまぁ、ここでのんびりしてけ」 「で、でも」 「いいじゃないか」 「お、俺用事があるから、またな!」 カーボルになんやかんや言われたが、 結局カーボルの家を後にした。 「また来いよ」 「(できれば来たくない…)」 そして渡は自分の家に帰り、 部屋のベッドに横になった。 ふぅ、と溜め息をつき、ふと携帯を見る。 メールが一通来ている。誰かと思ったら、部活の先輩からだった。 美奈ちゃんじゃないのか… そんな言葉をもらしたとき、 玄関のチャイムが鳴った。 まさかと思い、渡は玄関の廊下に向かう。 そこにいたのは、 さっきのカーボルというヤツだった。 「またお前か」 渡はまた溜め息をつく。 「一人じゃ寂しいからな」 そしてカーボルの頭上から頬を膨らまして 少し怒ってるロバルーンが出てきた。 「もう、ふたりだよ」 「あぁ、二人だった、ごめんごめん」 「…で、何の用だ?」 「いやぁ、渡の彼女に偶然鉢合わせてな」 すると出てきたのは… 「こんばんは、渡君」
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