海のバラッド

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「なんか、早いね」 私は唐突に話し始めた。 「何が?」 「時が経つの。1年前は朝倉君のこと知らなかったし」 「そうだな」 「朝倉君が私にMDくれたの覚えてる?」 「覚えてるよ」 「私…あの時から朝倉君のこと気になってたのかもしれない。すごく嬉しかったから…」 「俺はあの時から優希が好きだよ」 「えっ」 「あの時、俺にお礼を言って笑った顔がかわいいと思った」 朝倉君は海を見ながら言った。
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