千の風になって

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「わぁぁぁ!!!私の弟が死んじゃった!!」 「サヤカ、大丈夫??」 「わぁぁぁぁ!!!いままで弟のガンの治療費1000万円を必死で稼いでたのに!!」 「そうだったの、私、今日はちょっと帰るわね。」 「うん、、また明日ね…わぁぁぁぁ!!!」 家に帰る途中で猫を拾った。 両手両足を誰かに切り取られていてあるけないようだ!! 「まぁ、あなた…私に似てるわ!!」 私はその猫を飼うことにした。 家に帰るとユウジがいた。 「ごめんね、待ちきれなくてホストネットワークで君の住所を調べてここまできちゃった。」 「いいのよ、愛してる。それよりこの猫の治療をしてくれないかしら。」 「うん、もちろん。俺の実家は獣医なんだ。」 そういって犬の治療をすると犬は元気に歩きはじめた。 「よかったね…」 「あ、俺コンビニに牛乳買いに行くね。」 「うん。」 プルルルル… 「あら、誰からかしら??」 ガチャ。私は電話を取った。 「ミカ!!モロッコに出稼ぎに行ってるパパとママが過労で倒れたわ!!」 おばあちゃんからだった。 「ええ!?うそ!?ほんとうに!!?」 キキー、ドン。 外から車と人がぶつかる音がした。 私が外に出るとユウジが車にひかれていた。 そして、ユウジは下半身不随で一生歩けない体になってしまった。 そして、私は一週間後に死んだ。 ユウジ、サヤカ、猫、パパ、ママ、おばあちゃん… 秋には光になって 畑にふりそそぐ 冬はダイヤのように きらめく雪になる 朝は鳥になって あなたを目覚めさせる 夜は星になって あなたを見守る 私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません 死んでなんかいません 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています 千の風に 千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています あの大きな空を 吹きわたっています -THE END-
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