プロローグ

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葬式を終え、遺産放棄をした僕の手元には何も残らない。 親しい者もいなく、遠い親戚を頼ったが、心良く引き取ってくれる相手はいるはずがなかった。 「うちも余裕ないの。まったく、余計なの押し付けられたわ。」 そのときから一人。 食べるのも、寝るのも、遊ぶのも…… 何をするのも一人になっていた。 もともと口数が少なかったので、友達もいない。 相談出来る相手もなく、ただただ孤独に堪えるのみなのだ。 神にそして人々に問う。 「僕は生きていますか?」 「ただ時間を過ごしてるたけではないですか?」 その問いに答えてくれる者は、誰もいない。 必要としてくれる人もいなかった…… 「僕はまだここにいたいんです……」 .
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