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｢何なん？離せや!!｣
暴れようが
発狂しようが
ビクともしないくらいきつく抱き締められながら
男は問いかけてきた
｢……なぁ…あんたは
自分の寿命知ってどう生きる？｣
｢…は？
さっきの話嘘ちゃうん？｣
｢………｣
｢なぁ…その傷…その手首の傷…｣
｢見えてもうたか…？
これは自分で
もうどうせ死ぬんやったら今日も明日も一年後も一緒やて
そう思て…
いつ死ぬか分からへんから
余計怖かってん
はは
情けないな…｣
｢………
誰かて死ぬん怖いわ
怖いのが当たり前や｣
｢俺な
一人でも多く
誰かの心ん中にいたかってん
俺が生きてた証みたいなんを
残したかった｣
｢………
それで？
あんたはそれで満足できたん？｣
｢………｣
｢あんたの中で虚しさだけが残ったんちゃうん？
女モテ遊んで
そらしばらくはあんたの事忘れへんやろな
でも持って半年や
あんたがその子等の中に残るのは半年までやわ
あんたその事に気づいてるはずやで｣
｢……｣
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