第1話-榮花学園-

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光の後について歩くこと数分。 広い建物を抜けて、隅々まで手入れされた庭を通ると… これまた豪壮な邸宅が建っていた。 (学園の敷地内に、家……?) 『もしかして、学園長のお住まいか?』 光はまたも無視。 何も言わずに階段を数段上ると、ガチャ…とドアを開けた。 「入れ」 光は顎で促す。 (…学園長の屋敷、だよな。) もしや、案内してくれたのだろうか? 「おい。突っ立ってねーでさっさと入れよ」 …いちいち命令口調なのは気に障るけど。 『案内ご苦労。感謝する』 姫蝶も負けじと上から目線の感謝を述べると、スッと中へ入った。 「…俺に対してそんな口聞く女、お前が初めてだよ」 光が呟いた言葉が聞こえず『え?』と姫蝶が振り向くと 光も中へと入りドアを閉めた。
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