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光の後について歩くこと数分。
広い建物を抜けて、隅々まで手入れされた庭を通ると…
これまた豪壮な邸宅が建っていた。
(学園の敷地内に、家……?)
『もしかして、学園長のお住まいか?』
光はまたも無視。
何も言わずに階段を数段上ると、ガチャ…とドアを開けた。
「入れ」
光は顎で促す。
(…学園長の屋敷、だよな。)
もしや、案内してくれたのだろうか?
「おい。突っ立ってねーでさっさと入れよ」
…いちいち命令口調なのは気に障るけど。
『案内ご苦労。感謝する』
姫蝶も負けじと上から目線の感謝を述べると、スッと中へ入った。
「…俺に対してそんな口聞く女、お前が初めてだよ」
光が呟いた言葉が聞こえず『え?』と姫蝶が振り向くと
光も中へと入りドアを閉めた。
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