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少女は、黙ったまま、目の前の大きな門を見つめていた。
その少女の風貌は…
スラリと伸びた手足。
透き通るような白い肌。
それに映える、腰まである漆黒のロングヘア。
黒目がちの大きな瞳。
…だけど、おさげに額縁メガネ。
少女は腰に手を当てると、呆れ気味に呟いた。
『…何だ、ここは』
これが、彼女…華月院 姫蝶(カゲツイン キチョウ)の
榮花学園での第一声だった。
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