プロローグ

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ユウナ「パパって私のコトわかってるんだ…。」 鏡に写っている自分を見て、そんなコトを感心していた。 そして、私は階段を降りて行くとちょうど、パパと見知らぬ男の子が2人とママと翔がいた。 私はビックリした。 一緒にいる男の子達は、ものすごくカッコよくて見とれてしまいそうになる。 顔がわかるくらい赤くなってしまった。 ユウナ「おはようございます。」 私は誤魔化す様に、あいさつをしてお辞儀をする。 パパ「おはよう。ユウナちゃん!!この2人が、君の兄になる楓と優雅だ!!」 ユウナ「よろしくお願いしますっっ。」 私は、とっさに頭を下げて顔を上げた瞬間に抱きつかれた。 楓「やっぱ…可愛い♪」 ユウナ「えっ!?あっあの…」 優雅「兄さんずるい!!」 楓「だって俺の妹だもん!!」 優雅「俺の妹でもあるんだけど!!」 私は頭がぐるぐるになった。 パパ「2人ともやめなさい!!ユウナちゃんが困ってるだろ?」 パパの一言で、2人が私のほうを見た。 楓「驚かせちゃってごめんね。」 優雅「悪かった。」 そうやって、私達は兄である楓兄さんと優雅兄さんに出会った。 改めて仕切り直しのために、リビングへみんな移動した。 その途中に翔がこう言った。 翔「また敵が増えた…。」  ユウナ「えっ!?」 翔「なんでもない…。」 その言葉がなんだか、すごく気にかかったけれど、今はそんな余裕はなかった。 目の前には、今から私のお兄さんとなる2人が家にいて、しかも抱きつかれてしまったのだ。 そして、リビングのソファーにみんな座って話を始めた。 パパ「改めて、楓と優雅です。」 楓「さっきはごめんね。妹ができるのが嬉しくて…つい…。」 ユウナ「そんな気にしないで下さい。」 楓「じゃあ、改めて…俺が楓です。」 ユウナ「よろしくお願いします。」 優雅「俺が優雅です。ユウナちゃんに会えるの楽しみにしてたんだ!!」 ユウナ「あっ…はい!!ありがとうございます。」 翔「お兄さん達は、高校生ですよね?」 優雅「そうだよ!!俺達は、聖エレメント学園に通ってるんだ!!」 翔「聖エレメントって超名門校じゃないですか!?」 ユウナ「そうなの?」 私はビックリしてる翔を、キョトンと見ながら聞いた。 翔「知らないの?お金持ちや実力のある選ばれた者しか通うコトができない学校で、サッカーは毎年全国に行ってるくらい強いんだよ!!」 翔はサッカーが大好きだから、すっごく興奮していた。
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