へたれ球児物語

顔面マン

入学式の放課後…

ながったらしいＭハゲひげメガネ先生の説教が終わり

教室にもどる時
<怪物無敗神話>井川くんが気さくに僕に話かけてきました。

｢お前タイガースのキャプテンだろ？｣

タイガースとは僕の少年野球時代のチーム名です。　

｢何で知ってるの？｣
と答える僕。

井川くん
｢そりゃ知ってるさ、タイガース強かったもんな！｣

｢あーそうか｣

僕はケンカの強かった井川くんではなく

硬式野球で全国で活躍した主将に知っててもらえたことを
とても誇らしく思いました。

｢でお前は？｣
と深井くんを見て井川くん。

深井くんは中学から野球を始めたため、あまり顔は広くありません。

｢ああ、オレ深井。よろしくな！｣

｢お前おもしれぇ顔してんな！｣
冗談交じりで井川くんが笑います。

深井くんは背は高くありませんが、筋肉質で色が黒く
パッと見外国の格闘技の選手のようです。

｢今日オレ野球部見学行くんだけど一緒に行こうぜ！｣

｢ああ。｣
｢いいよ。行こう！｣

<怪物無敗神話>井川くんと
<格闘家>深井くんと

僕は放課後の野球部に見学に行くことに。