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今から約半年前
全日本ジュニア終了後、１６歳以下で優勝した理苑は色んなテニス雑誌の取材を受けていた。
「神崎君、高校はどこに行くか決まってるの！？」
「いえ、まだ決まってません。」
「ナショナルチームや留学の予定は！？」
「今のところは考えてません。
日本の高校でインターハイ目指します。」
「そっかぁ。
ありがとう。」
「いえ……はぁ。」
やっと帰ったか…。選抜の時と同じような質問ばっかしやがって…
「神崎理苑！！」
「はい！！？」
俺はいきなり名前を呼ばれて振り返る。
「ｯ！！」
誰だこの厳ついおっちゃんは！？
「いや、突然申し訳ない。
私は柏崎高校のテニス部監督をしている安藤という者だ。」
柏崎高校って、確か長野にあるインターハイ常連校だよな？
インターハイで１６だったっけ？
「はぁ…。」
「実は、君をウチの高校に推薦入学してもらおうと思っているんだが…
今度練習に来てみないかい？」
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