その四

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くぬやろーっ 人事だと思って!!!! 困った私は言った。 「でも、私彼氏いますから!!」 「うそぉ??」 信じないなのはに、携帯を取り出したぁちゃんの写真を見せる。 なのははそれをまじまじと眺めたあと、言った。 「普通だねぇ??」 悪かったね!!!! イラっとしつつ、ここで怒っては意味がない、と私は笑顔をキープした。 「だから、裕貴には興味ありません」 あ、裕貴の視線がちょっときつくなった。 無視、無視。 にこにこし続ける私に、なのははやっと表情をゆるめはじめる。 「ユキちゃんになびいちゃったりしないってこと??」 「そういうことです」 なのははしばらくじーっと私の顔を見つめたあと、笑顔になって言った。 「じゃあ、なのはに協力してね??」 「はい??」 意味がわからなくて、私は聞き返す。 すると、なのはは最高にかわいい笑顔で繰り返した。 「だからぁ、ユキちゃんとのこと応援してねって言ってるの!!」 ええっ!!!! 裕貴本人がいる前で、それ言う?? さすがに信じられなくて思わず裕貴の方を見ると、言われ慣れているのだか裕貴はしれっとした表情をしていた。 裕貴がその態度なら、別にいいや。 私はひとつうなずき、答える。 「いいですよ」 私の返事に裕貴と浩紀の双方が苦々しい表情をしたが、私はそれに気づかないふりをした。
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