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「ば、バイトとか、学校は??」
「休む」
たぁちゃん…。
断言するたぁちゃんに、胸がきゅんとなる。
ほんとは、そんな理由で休むなんて、いけないことだとわかってるけど。
私のために、そこまで言ってくれるたぁちゃんを説得できるような強さは持ってない。
たぁちゃんがそんなに私のそばにいたいと思ってくれるなら。
それなら私……
「わかった。たぁちゃんがそこまで言うなら」
私の言葉に、たぁちゃんはぱぁっと顔を輝かせた。
「いいの!?」
「おじいちゃんが、いいって言ったらね」
一応、説得は、するつもり。
「ありがとう、あや!!」
喜ぶたぁちゃんを見ていたら、私までうれしくなってきた。
そうだ、いい方に考えよう。
一ヶ月もたぁちゃんと一緒に暮らせるんだもの。
そうとなったら善は急げだよね。
「じゃ、私、おじいちゃんに許可取ってくるから」
「うん、待ってる!!」
部屋にどかっと座り込むたぁちゃんを尻目に、私は部屋を出た。
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