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用水路の底には常に少量の水が流れており、側面には苔が生えている。
そんなに狭くもなく、広くもない。深さは一メートルくらいか。
だが、雨の日なんかは道と用水路の境がわからなくなるまで水が増える。
そのこともあり、用水路と道路の間にはフェンスがはってある。フェンスは二メートル程の高さだ。
危険なので登って遊ばないように、と書かれた看板が不格好に取り付けられている。
この路地を真っ直ぐ行った突き当たりが自分の家だ。
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