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「お前の初めての晴れ舞台だろ?来るに決まってらぁ。ちょっと緊張してるのか?」
「えぇ、まぁ。」
流石にクコルイドは村に爪弾きにされている存在、自分と同い年のトーイの事を考えていたとは言えず、曖昧(あいまい)に誤魔化した。
「楽しんで緊張なんか吹っ飛ばしちまえ!」
「そうですね!」
そう。この宴会はただ村長の息子、クコルイドが試練に出る前夜祭なのではなく、宴会を楽しんで緊張を解す(ほぐす)意味もあった。
「大丈夫だ!お前とクコなら必ず受かる!」
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