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「荷物ちゃんと送っておいたからね」 「ありがと」 学園からの通知で俺は合格と書いてあった。だから先に寮に荷物を送ってもらって、今日から転入。 また前と同じように、電車に乗って学園へ向かった。 (学校とかまじだりぃ…) 普段滅多に学校に行ってなかった俺には面倒以外の何物でもなかった。 途中で缶ジュースを買い、飲みながら歩いた。 「おい、ガキ。何見てんだよ!」 「……」 別に見てもなかったのに、コンビニ前で溜まってる不良に絡まれた。 「怖くて返事もできねぇか、あ゛ぁ?」 「離せ…それと邪魔」 いきなり俺の胸倉を掴んできた。ムカついたから睨んでやった。たいていの奴ならこれでびびって逃げる。 でもこいつはビビりつつも手を離さなかった。 「俺は注意したから正当防衛だからな」 そう言って地面に投げつけて顔面当たる寸前で止めた。 「もういいだろ。俺行くから」  
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