251人が本棚に入れています
本棚に追加
「……」
「……」
「…ついてくんな」
「えー仕事場こっちなんだけど」
「なら先行け、背後を歩くな」
「さっきから命令ばっかりだな…」
苦笑いを浮かべながら、さっきから従うおっさん。まぁ、見た目20後半だがな。
「……」
「……」
「なんで止まんだよ」
止まった場所は黒須学園の正門前。女子校だからって覗きか?
「…なんでって、ここが僕の仕事場だけど?」
「はぁ?」
「僕ここの教師。っていっても保健医なんだけどね。って訳で怪我を見せてね、野村尚佳さん?」
「っ、その名前で呼ぶな、俺は翔だ!」
「噂以上の生徒だなぁ…まぁ、拒否はさせないから」
ガシッと俺の腕を掴み、俵かつぎにされ強制的に連れていかれた。
「離せ!歩ける!」
「逃げるだろ?あんま暴れると落ちるぞ?」
「―…っ」
最初のコメントを投稿しよう!