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「……」 「……」 「…ついてくんな」 「えー仕事場こっちなんだけど」 「なら先行け、背後を歩くな」 「さっきから命令ばっかりだな…」 苦笑いを浮かべながら、さっきから従うおっさん。まぁ、見た目20後半だがな。 「……」 「……」 「なんで止まんだよ」 止まった場所は黒須学園の正門前。女子校だからって覗きか? 「…なんでって、ここが僕の仕事場だけど?」 「はぁ?」 「僕ここの教師。っていっても保健医なんだけどね。って訳で怪我を見せてね、野村尚佳さん?」 「っ、その名前で呼ぶな、俺は翔だ!」 「噂以上の生徒だなぁ…まぁ、拒否はさせないから」 ガシッと俺の腕を掴み、俵かつぎにされ強制的に連れていかれた。 「離せ!歩ける!」 「逃げるだろ?あんま暴れると落ちるぞ?」 「―…っ」
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