序章

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「南高の番長をぼこりに来ましたー♪」 ニコッと郁斗兄ちゃんは笑いながら、南高の制服を着たやつに挨拶した。 もちろん、そいつらはふざけたこと言ってやがると思ってこっちを見ている。 「武田さん、こいつら殴りこみだそうっすよ」 「まじやっちゃいます?」 「ほぉ…なかなか骨のあるやつが来たな。どいつが相手してくれんだ?」 黒髪をオールバックにした番長が、俺と郁斗兄ちゃんを見て嬉しそうに笑った。 「なんだ、お前が南高の番長?つまんね…もっと強いかと思ったのに…」 「あ゛?なんだと?」 「萎えた。翔、パス」 「また?」 「だって弱っちぃし」 「まぁ、俺は楽しめそうだからいいけど♪」 「はっ、そんなちっこい奴に俺が負ける訳ねぇだろ!馬鹿にすんじゃねぇよ」 「翔に勝てたら相手してやんよ、た・ん・さ・い・ぼ・う♪」 「…ソッコーで終わらす!(怒」 「そうこなくっちゃ♪」
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