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「これに懲りたら、もう下級生からの強奪は諦めな」
「有難う雄二、やっぱ雄二がクラスのみんなを団結させてくれたら助かるよ」
「気にすんなよ明人。ま、俺がいないときだったしな。クラス委員長がいないときに乗り込んでくる三年なんてちょろいもんさ」
「うぅ……いきなり催涙弾を投げ込むなんて、いかれてるぜ山上……」
「はっはっ、なんとでも言えぇぁ頭が割れるように痛いぎゃぁあああっ!」
「またお前らか。山上、白井」
「グレー……校長!」
「いまグレートと言わなかったか?校長先生とよべ」
「やるじゃねぇか、じじい……」
「俺を怒らせるなよ。死にたくなかったらな!!」
ふんっ、と校長が雄二の頭を掴んでいる右手に力を込める。
「……頭蓋がぁああっ!」
そばにいた明人はその痛ましい光景を黙って見つめるしかなかった。
「……ぎぃやぁああっ!やっぱり僕もか!?」
グレートが残った左手で明人の首根っこを全力で掴む。
「先生、首が折れるっ!4月早々首が折れます!」
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