続きの終わりの始まり

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 視線のする方へ目をやると、こちらに向かって手招きをする女性。 「俺に?」 まわりを見渡しても、その手招きに反応しているような人物もいない。 自分の事が見えているのか? と不思議に思いながらと半信半疑でそちらに向かって歩いていく。 隣の車両を繋ぐドアを開けようと、手をかけた瞬間。 勢いよくドアが開いた。 「おっ」 ドアが完全に開ききると同時に、その女性は一粋の体をそこに存在しているのかを確かめたかったのか、必要以上に触れてきた。 「な、うわ!?」 「見えてんの?」 「見えてるんだ?」 2人は、同時に顔を見合せた。 「ごめんなさい 私の事見えているのか確かめたくて」 その女性は、少し照れながらも、一粋の存在があるという事実に不安から解放されたようだった。
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