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そしてまあ何だかんだで下校。
と、下校途中に二人の男がベンチに腰掛けておにぎりを食べている所を発見。
｢なあ西園寺、たまには俺とどっか行かないか？｣
｢すまんな、最近は予定がいっぱいあるんだ。
いや、うん、俺も行きたいよ、うん。
てかさ、龍は彼氏作らないのか？｣
前言撤回。約一名は女でした。
｢じゃあ西園寺、なってくれ｣
｢お前……さっき時雨にフラれたばっかりの俺に何を言うか。
目玉くり貫いて焼いて食してやろうか｣
西園寺ざまぁ。メシウマだぜ。
｢それは止めてくれ。
そうだなー、こうなったらまた男に化けるか｣
｢お前、それ２年の時に翼に暴かれたじゃないか｣
ん？ 呼んだ？
｢あれは岩に頭ぶっけて気絶してる所を翔たんにおんぶされちゃったからバレたんだYO!
まあその後うっかり下の名前を言い、性別まで言っちゃったから自滅だけど｣
翔たんやめれ。
｢あの後厳重注意されただろ？｣
｢あ、いや、学校側のミスって事で通った。
しかしさあ、学校もちゃんと俺の個人情報調べろって話だよ。
生徒の性別間違える学校なんて前代未聞だよ｣
※現実世界だとそんな事あったらえらい事になりますがこれはフィクションだから関係ないのですよ。
｢よく考えれば体育とかよく平気だったな｣
｢……お前、人の何処見て言ってるんだ。
あん時はまだ胸はまな板だったから大丈夫だったよ。
着替えは常時トイレだったし、水泳は何故か毎回引っ掛かる結膜炎のお陰で見学だったし、体操服は先輩から拝借した奴だったし｣
つくづく運がいい奴だな。
｢でもお前、身体測定の時絶対何か言われたでしょ｣
｢ああ、｢痩せすぎですね｣って言われたわ。
まあ当時は158㎝あって43㎏だったから当然か。
今は163㎝、49㎏にまでになったけど｣
おい、俺は170㎝あって49㎏だぞ。
俺相当ヤバくないか。
｢はぁ……リア充なんて爆発しろ｣
｢だよな、翼とか翼とか後翼とか爆発しろ｣
ドッカーン。
勢いでやった、反省はしてない。
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