まごころを、君に

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「アンタは悪くないわよ」 アスカのその声にシンジは驚き顔を上げる。 彼女は紅い海に視線を移して続けた。 「仕方なかったのよ。こうするしかなかったじゃない。結果的に人は滅んでないんだから。アタシがアンタの立場でも同じことをしたかもね」 そういうと、次にアスカはシンジの方を向く。 「こうしなければファーストも救えなかった」 遠くに浮かぶ、綾波レイだったモノの残骸を指差して言う。 「綾波に助けられたんだ…」 シンジはうつむいて再び涙を目に溜める。 アスカはそれ以上は立ち入らなかった。
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