船上試合開始!

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尾崎「あの・・・上田さんが良いのではないでしょうか?」 そんな中、次郎が恐る恐る手を挙げて、上田を推薦する。 上田「俺か?別に構わないが、他のみんなはそれでいいのか?」 上田は再びみんなを見回すと、みんなはうんうんと頷く。 上田は県大会も何回か出場し、名も少しは知れており、普段は冷静な性格なので、この中では一番の適任者である。 あとこんな面倒な事をやりたくないと言うのも事実だ。 上田「分かった。俺がやろう。みんな文句言うなよ」 責任感の強い上田は承諾し、リーダーを務める事になった。 上田「まず今日の先発だがやりたい奴はいるか?」 上田が聞いたと同時に、次郎含め三人の手が挙がる。 「フンッ。今手挙げた奴ん中じゃ俺しかいないっしょ」 その中の一人が自信たっぷりに上田の前に出る。 上田「小美高(おみたか)中学の阿部か」 上田はどうやら知っているようだった。 阿部「上田さん。あんたは俺の実力知ってるだろ。この夏の県大会、惜しくもあんらに負けたが、十波の打線を相当苦しめたはずだ」 阿部と上田は、この夏対戦したばかりのようだ。 阿部「こん中じゃ上田さん除いて、俺が一番実力あるピッチャーだ!」 阿部は必死に上田に訴えた。
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