船上試合開始!

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そして試合開始時間になり、両チームはホームの所へ整列。 審判団は、野口が連れてきた四人の審判。 主審「ただいまから、茨城中学代表 対 アメリカ代表の試合を始めます。礼!!」 「お願いしまーす!!」 アメリカ代表は、次郎らと同じ中学校ながらも、体格は一回り大きかった。 ちなみにこの船上グラウンドは、普通の一般グラウンドよりも一回り小さい。 外野が狭いので距離的には本塁打が打ちやすいと思うのだが、グラウンドの回りが約6mの細かな網目の金網で覆われて、その高さを越えないと本塁打にならないため、かなりのパワーが必要とされる。 安仁屋「上田、一つ聞いていいか?」 礼が終わりベンチへと戻る途中、こっそり上田に話し掛ける。 上田「どうした安仁屋?」 安仁屋「今更なんだが、なぜ尾崎を先発にしなかった?尾崎より阿部の方がいいピッチャーか?」 安仁屋的には、手を挙げた三人の中で次郎が一番だと思ってるため、理由が知りたかった。 上田「いや、尾崎の方が上だ。だからこそ阿部を先発にした」 上田は意味ありげな笑みを浮かべる。 安仁屋「どういう・・・そうか」 安仁屋は一瞬分からず聞こうとしたが、その瞬間ピンッと来た。
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