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上田「気付いたか。俺らはアメリカチームのデータがない。なら少しでも観たあと登板した方が、冷静に対策も練りやすい。だから阿部にはデータを取る実験台になってもらう」
上田は端から阿部が抑えられるなど思っていない。
どれ程のものか実力を知った後、対策を練って自分と次郎で抑えにいこうと考えていた。
先攻がアメリカ、後攻が茨城代表となっているため、安仁屋は直ぐ様守備へと向かう。
上田「尾崎。アメリカ代表のお手並み拝見といこうじゃないか」
尾崎「はい!」
上田と次郎は並んで座り、相手チームの観察に集中する。
阿部(アメリカ代表だろうが怖くねぇ!俺様のピッチングで抑えきってみせる!)
どこから湧いてくるのかは分からないが、阿部は自信満々で投球練習を行う。
野口(フッ。張本でも来れば、少しくらいは良い勝負になったかもしれんが、居ない時点で終わってる。大敗してもらうよ)
主催者野口は、三塁ベンチでデカイ態度で座っている。
アメリカ代表の一番打者が右打席へと入った。
尾崎(見せてもらうぜ!お前らの実力を!)
野球の本場の国から来た彼らに、大いなる期待を寄せていた。
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