天才対決!

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フィルズ(クソッ!俺とした事が!あの程度のカーブ、カット出来た筈だ!) 本日初のアウトになったフィルズは、悔しそうに下がっていく。 フィルズ「グレイ、思った以上にストレートは来てる。カーブも中々のキレだ。気を付けろ」 次の打者であるグレイとのすれ違い際に、上田の情報を伝える。 グレイ「心配無用です」 そんな助言に対し、素っ気なく返して打席に行く。 アメリカの七番グレイが左打席へと入った。 野口(来たか。天才が) 野口含め、アメリカチーム全員が、グレイへと熱視線を送る。 上田(なんだ!?急に雰囲気が変わった!?) 今までは三塁側ベンチから、打者に対しての声援が聞こえたが、今はピタッと止んで静まり返っている。 木田(なんだこいつ、チームから嫌われてんのか?) いきなり声援が飛ばなくなり、知らない人ならばそう思ってしまう。 だが違う、嫌われているのではない。 チーム全員が、グレイのバッティングに注目しているのだ。 野口(見せてもらうぞ。どれ程の物か) 野口も真剣な目付きで、グレイの打席を見守っていた。 三浦(とりあえず初球はどうする?外していくか?) 三浦がボール球のサインを出すと、上田はコクリと頷いた。
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