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船の中に入り、男性の後について歩くと、一つの部屋の大きな扉の前に着いた。
「ではごゆっくりお楽しみくださいませ」
男性が丁寧に扉を開く。
中は、大人達がやるようなパーティーと何ら変わらない感じであり、大きなテーブルに何種類もの料理が置いてある。
和食から洋食、中華などの料理から、ケーキなどのスイーツも取り揃えてあった。
ドリンクも、いろんな種類のジュースや、お茶なども多彩だ。
同じ茨城の中学の野球部員達が、ちらほらと15名ぐらい見受けられる。
木田「おい尾崎!見てみろよ!うまそうな料理がいっぱいあるぞ!」
小皿を取って、目を輝かせ早々と料理を取りにいった。
そんな木田に、次郎は呆れて溜め息を漏らす。
次郎はとりあえず冷たいお茶を持って、部員らが集まっているテーブルの方へ行く。
「よう!久しぶりだな尾崎」
すると誰から声を掛けられ、その方を向く。
尾崎「もしかして上田さんですか?十波中のエースだった」
上田「そうだよ。夏の大会以来だな」
話し掛けて来たのは、二年の夏の大会で次郎らを破った、十波中のエース上田だった。
木田がお皿いっぱいに料理を積み上げ戻ってきた。
木田「あれ、上田さん?どうしてここに?」
不思議そうな顔で尋ねる。
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