101─23:00 PM─

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仕事帰りでクタクタになり、早くお風呂につかりたいあたしの願いは脆くも崩れさった。 ため息を一つ吐きそろそろと不審者‥改め恋人の梓の背後に回り肩を掴む! 「……何やってんの?!アンタ!」 「あぁ、ビックリした、お帰り。 ‥脅かさないでよ?」 「……ずわっ!!……」 短く叫んで‥そのままあたしはその場に尻餅をついた! ゆっくり振り返った梓の顔が…………無かった! 妖怪(のっぺらぼう)が目の前にいるぅ! 「‥まったく、和歌は勤め人になっても落ち着きがないんだから。 私の顔見て驚くとかないんじゃないの~?」 そう言いながらのっぺらぼうが顔の皮を一気に剥ぎ取る。 ………………つか、剥がしたのはこの間BODY SHOPで買ってきたパックなんだけどさ。 ……でまあ、当然ながら現れるのは梓の顔で。 .
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