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仕事帰りでクタクタになり、早くお風呂につかりたいあたしの願いは脆くも崩れさった。
ため息を一つ吐きそろそろと不審者‥改め恋人の梓の背後に回り肩を掴む!
「……何やってんの?!アンタ!」
「あぁ、ビックリした、お帰り。
‥脅かさないでよ?」
「……ずわっ!!……」
短く叫んで‥そのままあたしはその場に尻餅をついた!
ゆっくり振り返った梓の顔が…………無かった!
妖怪が目の前にいるぅ!
「‥まったく、和歌は勤め人になっても落ち着きがないんだから。
私の顔見て驚くとかないんじゃないの~?」
そう言いながらのっぺらぼうが顔の皮を一気に剥ぎ取る。
………………つか、剥がしたのはこの間BODY SHOPで買ってきたパックなんだけどさ。
……でまあ、当然ながら現れるのは梓の顔で。
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