求められるモノ

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学校へと続く道を何故か手を繋ぎながら歩く。 学校に近づけば当然生徒も増える訳で……いつものこととはいえ見られるのが恥ずかしかったりする。 なので今日も美奈にお願いしてみる。 「美奈、手を繋ぐのやめませんか?」 「恵菜は私と手を繋ぐのヤなの?」 そんな困ること聞かないでほしい。 「嫌とかじゃなくて恥ずかしいんですよ」 「私と手を繋ぐのが恥ずかしいんだ…」 そういって美奈は悲しそうに俯き手を離す。 そんな美奈を見て私は当然ながら否定する。 「見られるのが恥ずかしいんですよ、美奈と手を繋ぐのは……嬉しいですから」 「ほんと?」 「はい」 「そっかぁ」 そうして美奈は笑ってまた私の手を握る。 結局はいつもと同じで手を繋ぐことになるんだなぁと私はそっと溜息を漏らした。
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